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壁の向こうの妻の嬌声(こえ)〜愛する妻の肢体(からだ)はもう、隣の旦那を忘れられない〜
☆夫サイド
吉岡寛人(よしおか ひろと)はある日、同じマンションの隣に住んでいる伊勢谷夫妻に食事に招待される。
普段はそれほど交流がない隣夫婦だったが、妻とは仲がいいようだった。
特に断る必要もないので、それに快く応じる寛人。
食事会は何事も無く、ごく普通に終わるはずだった。
――だが、彼らは自分達夫婦がいる前で、堂々といちゃつき出したのだ。
気まずい雰囲気の中、逃げるように自分の部屋へと戻る。
しかしそれ以降も、伊勢谷夫妻からの食事会への誘いは続くこととなる。
そしてその度に、夫婦の睦み合いを見せつけられる。
だが、そう何度も見せつけられると、寛人はそれが楽しみになってしまうのを否定できないでいた。
伊勢谷夫妻の行為はさらにエスカレートしていく。
さすがに何故こんなことをするのかと彼らに問うと、セックスがマンネリ化して、何か刺激的なことをしたいからと、妻の和花(のどか)に相談したことがきっかけだと言う。
つまり、妻も合わせて三人が計画して行なっていたことだったのだ。
でも、怒る気にはなれないのは、寛人自身が今回の件に少なからず期待をしていたからだろう。
寛人の了承を得たと判断した伊勢谷夫妻は、これからも協力してと頼まれる。
邪な期待が後押しをして、彼らに協力することになるのだが……
☆妻サイド
セックスレスに悩む妻、吉岡和花(よしおか のどか)
日常会話のながれで、つい隣の奥さん、伊勢谷紗妃(いせや さき)にそのことを漏らしてしまう。
すると、私たち夫婦がイチャイチャしているところを見せつけてみましょうか?
と提案される。
他の男女の営みを見せることで、夫の考えが変化するかもしれないと言われ、
妻は食事会を催すことを口実に、夫を誘ってみることにする。
食事の後、ゆったりとしているところで、伊勢谷夫妻は仲睦まじい様子を見せつけてくる。
けれども、夫にその睦み合いを見せた後も、一向に誘いがこない。
再び食事会を口実に続けてみるが、それでも効果がない。
彼女たちの行為に、夫が興奮していない様子ではないのだが、あと一歩足りない様子だった。
もしかして、自分に魅力がないためなのか……そう悩んでしまうほどに。
その事を伝えると、今度は別の事をしてみましょうと提案されるのだが……
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